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和衣布のささやき1

こんにちは。和衣布(わいふ)です。
この度、ブログなるものに初挑戦致します。
まあきのむくまま、思いついたまま、
気ままに書き込みますので
お読みにくい処がございましたらお許しください。


私は1944年横浜で生まれましたが、
3歳から現在まで大田区より住まいを移したことはありません。
幼少時は大森山王というところに住んでいましたが
敗戦間もない大田区には空襲により焼野原があちこちにあり
おそらく東京中がそんな風であったと思います。
道路は舗装されておらずデコボコ道で、当然自動車の数も少なく 
小学生になったばかりの私の絶好の遊び場でした。
雨上がりにはデコボコの道に水たまりができ
ゴム長をはいた子供たちが雨水をはね飛ばしてはしゃいだものです。


そんな楽しい子供時代を過ごした私は
母の着ているキモノなどには全く無関心で
家の裏にあった大きな沼でザリガニ釣りに夢中の
かなりおてんばな少女でした。

今になって思えば、江戸時代からの
神田の火消しの頭だった家系の次女に生まれた母は
「江戸の粋」にはたいそううるさかったと思います。
よく「あんな着物を着て野暮ねー」などと酷評をしていました。
足袋は向島の“めうがや” 、
帯〆は池之端の “道明” 、
和装小物の半襟などは銀座の“くのや”と決め
戦後間もない頃であまりよいキモノは持っていませんでしたが
少々のこだわりをもって身の回りを飾っていたようです。

そしてそれは、60歳を過ぎて自由が丘に
中古のキモノを扱う小店を持った私に大きな影響を与えました。

~つづく~

「自由が丘 きもの 和衣布」内藤勝美

(こちらの記事は、昨年書いたものです。
一時期お休みしていましたが、これからまた書いて行きますので、
どうぞ遊びに来てくださいね)
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